社会人教育の現状と未来

教育界に新風を吹き込む、「国際バカロレア」 この20年、IT革命とグローバル社会の到来によって、産業構造が大きく変化しました。国は、労働者の再教育に力を入れ、ハローワークにおける職業訓練や、民間スクールに通学する為の給付金制度を導入し、ITスキルを中心に幅広い支援を行いました。その結果、新しい産業構造への変化は、ひとまず成功を収めたと言っても良く、完全雇用に近い状態に至っています。大手企業では、IT業務の在宅化を進めており、10年後の働き方は、また大きく変化することが予想されます。

若年層を中心として、動作配信者、ネイリスト、3Dモデラー、ゲームデザイナー、アニメ声優など新しい職業が生まれつつあり、専門学校や社会人スクールにおいて教育が行われています。経理事務は、保護者様の年代から想像する安定したイメージがありますが、さらなるIT化、クラウド化、人工知能化が確実であり、近い将来、無くなる仕事とさえ言われています。既に大手企業では、経理部の正社員は少数で、ほとんどを派遣社員、もしくは領収証の処理などは海外に委託しています。

米国と日本のIT技術への期待は、まるで正反対です。米国では、IT技術によって付加価値をどれだけ生み出すかが期待されていますが、日本では、コスト削減がどれだけ行えるかが期待されています。若年層がデザインなどの創造的なスキルを求めるのに対して、保護者様が強い不安を抱くことが良くありますが、おおむね若年層の感覚が正しいと言えます。コスト削減の為のIT化は、結局、「単純なソフトウェア」という形でやってきますので、プログラマーになる以外は、価値の低い仕事にならざるを得ません。これからは、創造的な仕事が求められる時代です。声優になれなくても、ずば抜けた声のコントロール技術は、必ず一般企業で役立つことでしょう。若年層に対する創造的な教育は、不可欠と言って良く、これからも一層、投資が行われるべき領域です。